連載コラム~北海道R住宅であること

④ユーザーの声

お施主さんから、このような点が評価されています!

★国補助事業の対象となった北海道R住宅のお施主さんにアンケート調査を行ったところ、数多くの意見・感想をご記入いただきました。代表的なものを、まとめました。

・アンケート調査配布数=354通(補助対象364世帯の内、10世帯が郵便未達)。回収数=235票(回収率=66.4%)

(ご意見・感想の文章については、原文に対して誤字脱字・句読点の修正以外は手を入れていません。お施主さんの声を、感じてください。)

◆このような点が評価されています!

■新築よりもリーズナブルで、資金面で生活に余裕ができる。工期が短い

①安価で新築と変わらない。特に不安ない。思い出を残せる。業者との信頼関係が大事。(自分で新築した自宅のリフォーム;60歳代)

②今の技術はリフォームでもしっかりした建物にすることが可能であり、若い世代が中古住宅を購入してリフォームすると、その後の生活に余裕ができることは良いこと。「築50年です」と胸を張れる時代を望みます。(親等の住宅を同居等のためにリフォーム;40歳代)

③新築に比べ工期が短い。費用が安い割りに、性能は(新築住宅)と変わらない。固定資産税が新築時からの年数で評価される。ただし、再利用の割合によって、設計自由度が下がる。(古いままの中古住宅を購入し、直後にリフォーム;40歳代)

■廃棄物が少なく、環境に配慮した取組

④新しく建てるのではなく、古いものを活かし、再生するというプロセスを体感し、本当にすばらしい経験でした。より自分達にとって快適な家に住むことができました。廃棄物も少なく、環境にも良い。(古いままの中古住宅を購入し、直後にリフォーム;40歳代)

⑤コストパフォーマンス。住宅のサスティナブルへの発想転換。時代のニーズに適したものだと考えます。(古いままの中古住宅を購入し、直後にリフォーム;30歳代)

■住宅検査や性能確認等による安心感

⑥北海道R住宅システムとして国の信頼があることでリフォームに踏み切ることができた。築28年の中古戸建て住宅の購入だったので、スケルトンにしてみないとわからない劣化部分を発見してもらえたこと、また住宅性能を改善してもらえたことは大きな魅力です。(古いままの中古住宅を購入し、直後にリフォーム;30歳代)

⑦北海道R住宅にすることで建築に対する安心感が増す。工務店についても同じ。施工の打合せ(見積、構造、間取り等)で、数回建築家(第三者)のアドバイスを受けられると、さらに安心感が増す。(古いままの中古住宅を購入し、直後にリフォーム;40歳代)

■性能向上リフォームの確実な実現。信頼できるリフォーム工事の進捗、安心な事業者

⑧窓の断熱、外壁の断熱強化は満足。特に、気密測定では、現在の問題点がよくわかりました。また、第三者の専門家のチェックも違った見方からの意見をいただき大変参考になりました。2030年で廃材になる住宅から、リフォームして補強し長く愛着をもって住み続ける住宅と、その正当な評価をいただけたことはとても有意義と喜んでいます。(自分で新築した自宅をリフォーム;50歳代)

⑨古くて寒かった家からオール電化となり、家の中どこも寒くなく、一定の温度なので、とても体の調子も良く、家の中にいても静かで(気密性が優れているため)、とてもやすらぎを感じて、心にゆとりがもてます。今までは家がゆれ(バス、トラックが通るたび)とても大変でした。そんな気分が解消され、主人と二人ともに良かったねと思ってます。(以前に中古住宅購入した自宅をリフォーム;50歳代)

⑩親から譲り受けた家を、子供が大きくなって住める丈夫な家にできました。(親等の住宅を同居等のためにリフォーム;30歳代)

1)住み続けている所で暖かく老後を安心して暮らせるよう、施工業者の親切なアドバイスがあり実現できた。2)セミナー等への(出席の)声かけにより参加して、新しい情報もあり大変良かった。3)水回りも老朽化、子供達も成長して残った私達は減築した省エネ住宅に大満足。4)暖房が石油から電気になり、安全で清潔、出費も少なく、経済的になった。(自分で新築した自宅をリフォーム;70歳代)

⑫中古住宅物件の品質について素人では不安がある。(基礎、シロアリ等)建築会社の立ち会いの下で購入したため追加費用は発生しなかった。また、将来売却する際の価格に新築とどれだけ差が出るのか読めない点が不安。良い点は、地区限定で物件を探す際の選択肢が増え、かつ初期費用、ローンを抑えられること。(古いままの中古住宅を購入し、直後にリフォーム;40歳代)

■リフォームなので家の周りや地域の環境をイメージしやすい。気に入った環境や利便性の良い場所で家を手に入れることができる

⑬陽当たり、風向きを熟知しているので設計に有効。近所付き合い等の心配ない。(親等の住宅を同居等のためにリフォーム;40歳代)

⑭長年住み慣れた家をベースにリフォームする点で、年齢的に見ても精神的に楽かと思い決断しました。また、地元の事業者にこだわり、情報を求め、決めました。(自分で新築した自宅をリフォーム;60歳代)

⑮気に入った環境に、新築同様の性能の住宅を安価に購入できた。リノベーション可能住宅の情報がもっとあるとよい。リノベーションのメリットを広く周知して欲しい(こんなに良いものだと知らなかった)。(古いままの中古住宅を購入し、直後にリフォーム;40歳代)


お施主さんから、このような点が心配?!の声がありました

◆このような点が心配?!の声がありました

■将来的な耐久性やメンテナンスに関する課題。工事の保証期間の課題

①リフォームをして施工費は新築より安く済みましたが、基礎と古いまま残した柱や梁が2025年後、大丈夫なのか心配です。リフォームした住宅は築37年です。(親等の住宅を同居等のためにリフォーム;40歳代)

②新築に比べ費用が安く済んだが、将来のメンテナンスの費用に関して不安。(以前に中古住宅購入した自宅をリフォーム;50歳代)

③ほぼ新築と同じで今のところ不具合はなく満足。保証期間が短いのが少し不満。(事業者販売のリノベーション住宅を購入;30歳代)

■信頼できる事業者・安心な事業者の選択に係る課題。情報不足の課題

④予算があまりない場合でも、ある程度希望通りの住宅にすることが可能。予算内でどの程度のリフォームができるのかがわかりにくいため、信頼できる業者に依頼・施工しないと不安。(古いままの中古住宅を購入し、直後にリフォーム;30歳代)

⑤新築と変わらない性能を安価で手に入れられ、とても満足。リノベーションの果たす役割の情報が今ひとつ不足している。(親等の住宅を同居等のためにリフォーム;30歳代)

⑥今住んでいる住居に対する愛着やコスト面からリフォームの選択肢は大きい。リフォームが新築に比べ技術・経験がより要求される事から適切な施工業者を選ぶ必要がある。今後、住宅リフォームは増加する傾向にある事から、総合的な情報が得られる場を提供してほしい。(自分で新築した自宅をリフォーム;60歳代)

■将来の資産価値の課題

⑦費用面では建替よりずっと安くできるので良いが、将来、家を売るような場合、新築でないため築年数がすごく古いものになってしまい(見た目ではなく書類上)、資産価値を考えるとどちらがいいのか、と思います。(親等の住宅を同居等のためにリフォーム;40歳代)

⑧(事業者販売のリノベーション住宅は)新築より立地が良いものが多い点が魅力だが、将来売却する時に古さで安く査定されないかが心配。(事業者販売のリノベーション住宅を購入;30歳代)

※アンケート調査の主な結果については、コラムの別の回で紹介します。

掲載:平成25年4月4日



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