連載コラム~北海道R住宅であること

①戸建住宅を改修するなら・・・/良質な既存住宅を取得するなら・・・ 『北海道R住宅システム』

北海道R住宅とは?

★「北海道R住宅システム」とは、

良質な既存ストックが市場において適切に評価されることで、資産価値が向上し、既存住宅の流通促進が図られることを目的とした「しくみ」です。ユーザーが安心してリフォーム工事ができる、または良質な既存住宅を不安なく取得できる社会システムを提供しています。

右写真:耐久性・耐震性を高める性能向上リフォームの様子(写真提供:竹内建設(株))

★北海道R住宅システムは、国土交通省「長期優良住宅先導事業」に3年連続(平成21~23年度)で採択され、平成25年1月(全ての工事完了時点)までに364戸の補助対象住宅を完成させました。また、補助対象以外の住宅も合わせると約500戸の実績となりました(平成25年3月時点)。

これまでの取組で明らかになったメリット、ユーザーの傾向とニーズ、中古住宅市場で注目されるポイントなどを、コラムとして掲載します。

ちなみに、国補助対象戸数364戸で、補助金総額は6億9077万円、工事費総額は55億5500万円(55億円を超える経済効果です!)。平均工事額は1526万円/戸、平均延床面積は126㎡(約39坪)。新築当初の建築年として、昭和56年(新耐震設計基準)以前の住宅が63.5%を占めているのが特徴です。関係者間では、取組のスタート当初は、「1戸当たりの工事額は1300万円が上限かなぁ?!」との会話でしたが、実績の金額はこれを大きく上回りました!

★北海道R住宅に対する高い審査評価! (国土交通省「長期優良住宅先導事業」の採択時における審査評価を紹介)

①改修後の品質をわかりやすく表示することで既存住宅の流通促進を図るなど、転売者や購入者が求める価値について意識し、かつ波及性が高く、新たなビジネスモデルとしての可能性を有した提案。

②第三者の有資格者による調査・診断や改修等の体制の構築を行い、改修後の住宅の品質表示を行う等、改修・流通時にユーザーの信頼を得るための仕組みを構築する提案。

③金融機関と連携し新築同様の長期住宅ローンを提供するなど、既存住宅改修の普及につながる社会整備に関する提案。

 

コラムのキーワード:既存住宅ストック、インスペクション、性能向上リフォーム、リノベーション、中古住宅流通、買取再販、新築同様の長期ローン

※コラムの文章、写真、画像等の無断転載を禁止します。

文責:北海道R住宅事業者ネットワーク事務局

   /(株)シー・アイ・エス計画研究所 代表取締役社長 服部倫史(一級建築士、宅地建物取引主任者)


「北海道R住宅システム」の概要(流れ)

 ★「北海道R住宅システム」を簡単に説明します。 【右画像を見てね!】

(1)『北海道住宅検査人が住まいの状態をチェック!』:第三者(建築士)が目視と検査機器により、現況調査(インスペクション)を実施、改修内容をアドバイス。

(2)『暮らしやすさの向上、資産価値の向上のための性能向上リフォーム』:長く安心して暮らせる快適な住まい、資産価値をアップさせる性能向上リフォームの実施。①耐久性の確保(気密性能の向上、通気層工法等の採用など)、②耐震性の確保、③省エネルギー性の確保(断熱性能の向上)、④既存設備の点検・交換・更新

(3)『改修履歴の記録と保管』:北海道R住宅サポートシステム(Webソフト)への改修履歴などの情報の入力・保管

(4)『改修後の性能・品質の表示』:改修後の住宅が、どのような性能レベルにあるのかを確認し表示(住宅品質カルテの出力)。

(5)『既存住宅に係るかし保証保険の加入』:安心してリフォームが行えるように「リフォームかし保険」への加入、または安心して改修後住宅を取得できるように「既存住宅売買かし保険」への加入を義務づけ。

掲載:平成25年4月2日



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