連載コラム~北海道R住宅であること

③北海道R住宅システムを支える制度・しくみ

北海道R住宅システムのために新たに構築した制度・しくみ

★北海道R住宅システムをスタートするために、いくつもの新しい制度・しくみを独自に構築しました。簡単に紹介します。

(1)北海道住宅検査人登録制度:木造戸建住宅の現況調査・改修の専門知識を有する技術者(建築士)が、知識と実務経験を活かし、現況調査や既存住宅の改修計画、設計、施工への助言を行います。認定登録制度は平成21年6月にスタート、登録のための指定講習会開催やテキスト発行を行っています。平成25年3月現在、148人が登録しています。

・制度概要や登録要件については、北海道R住宅トップページの「北海道住宅検査人」のコ-ナーをご覧下さい。

・登録制度と登録要件の詳細、認定登録者リストは、一般社団法人北海道建築技術協会のホームページをご覧下さい。 http://www.hobea.or.jp/ (左のURL表示からは直接はリンクしません)

(2)住宅検査人による調査報告記入様式:北海道住宅検査人が調査評価・改修アドバイスを行う時に使用する記入様式(書式)を設定し、公開しています。様式は、一般社団法人北海道建築技術協会ホームページで公開しています。 http://www.hobea.or.jp/ (左のURL表示からは直接はリンクしません)

(3)北海道R住宅サポートシステム(Webソフト):現況調査結果、設計・施工データ、工事写真、気密測定結果などを入力・記録・保管するWebソフト。このシステムに改修履歴を記録・保管することで、改修全体の質と信頼性を高め、適切な維持管理・修繕にも役立てるとともに、品質を証明し住宅の資産価値・評価のアップにも役立ていきます。

・サポートシステムについては、北海道R住宅トップページの「北海道R住宅サポートシステム(改修履歴の記録と保管)」のコ-ナーをご覧下さい。

(4)住宅品質カルテ:改修後の住宅品質がひと目でわかる表示。サポートシステムの入力データに基づき、耐震性能・耐久性能。省エネ性能・高齢化対応等に項目について性能レベルを自動判定します。表示はA4版片面1枚に出力(印刷)されます。

・住宅品質カルテについては、北海道R住宅トップページの「住宅品質カルテの表示」のコ-ナーをご覧下さい。

(5)金融機関(北洋銀行)と連携した新築同様の最長35年ローン:築後年数にかかわらず、性能・品質に基づいて新築同様の最長35年の長期住宅ローンを地元銀行(北洋銀行)と連携して提供。我が家を手に入れる時に、北海道R住宅を選択しやすい環境を実現しています。

・新築同様の最長35年ローンについては、連載コラムの「②北海道R住宅のメリット」に詳細な内容を記載しています。そちらをご覧下さい。

右写真:北海道住宅検査人による小屋裏の調査の様子


北海道R住宅システムとして改修全体の質と信頼性を高める制度・しくみ

★北海道R住宅システムとして改修全体の質と信頼性を高めるしくみや、リフォーム等の瑕疵(かし)に対応する制度を導入しました。簡単に紹介します。

(1)BIS(ビス)認定制度の登録技術者が断熱・気密等の計画・工事を行う:断熱・気密・省エネ性向上の計画・施工にはBIS認定制度の登録技術者が関わることが必須。

・「BIS(ビス)認定制度」:住宅の断熱・気密・換気・暖房の温熱環境に関して高度な専門知識ともつ技術者。2つの資格があります。①BIS(ビス):正しい設計や精度高い施工を指導できる技術者。②BIS-E(ビス・イー):適切な断熱・気密施工技術を有し、指導できる技術者。BISとBIS-Eの両方を持つ者をBIS-M(ビス・マスター)と呼びます。平成25年1月現在、BISとBIS-Eを合わせた登録者数は1631名です。

・BIS(ビス)認定制度については、一般社団法人北海道建築技術協会ホームページの「7.BIS認定事業部」をご覧下さい。 http://www.hobea.or.jp/ (左のURL表示からは直接はリンクしません)

(2)リフォーム後性能の客観的な証明、測定、計算:リフォーム後の性能の確認・証明等を行います。

①一定の耐震基準を満たすことの証明:耐震性能として新耐震設計基準と同様またはそれ以上の性能を満たすこと、及びそれを証明すること。(昭和56年6月の建築基準法改正に伴い「新耐震設計基準」と呼ばれる耐震基準が示されました)

②気密測定器による気密性能(C値)の測定:気密測定機で相当隙間面積(C値)を測定します。国補助事業では、C値=2.0㎠/㎡以下と設定。

・C値(相当隙間面積):気密性能を表します。数値が小さいほど性能が高くなります。気密測定器により測定し、相当隙間面積を算定します。

③断熱性能(Q値)の計算:壁・天井・床等からの熱の逃げやすさ(熱損失係数・Q値)を計算します。国補助事業では、Q値=1.6W/㎡・K以下と設定。

・Q値(熱損失係数):断熱性能を表します。数値が小さいほど性能が高くなります。外壁・天井や床等の各部位から熱の逃げる量(熱損失量)を計算し、各部位の熱損失量の合計を延床面積で割って計算します。 

(3)既存住宅に係る瑕疵(かし)保証保険の加入:ユーザーが安心してリフォームが行えるように「リフォーム瑕疵(かし)保険」への加入、または安心して改修後住宅を取得できるように「既存住宅売買瑕疵(かし)保険」への加入を義務づけています。

右写真:しっかりとした断熱性・気密性の確保(防湿気密フィルムによる気密工事と、開口部の気密テープによる処理)

掲載:平成25年4月3日



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